設立概要
医療情報の電子化に伴い情報の流通量は飛躍的に拡大しています。しかし医療従事者および患者や家族が、それらの情報から効率的に知識を得る仕組みが十分確立されているとは言えません。そこで私たちは情報に意味(セマンティック)を付与することでコンピュータが自立的に処理できるようにするためのセマンティック・ウェブ技術や、概念間の相互関係を定義したオントロジーなどを応用することに着目。多くの大学や研究機関と連携し、多くの方に活用して頂ける仕組みの検討を続けています。 ポータルサイトを利用して、患者やその家族に対して信頼性の高い看護・介護知識や医療従事者との出会いを提供したり、医療従事者に対しては効率的な知識獲得手段の提供などを通じて地域医療に貢献していこうとする本法人の活動は、いわゆる非営利の活動であるために会社法人などにはなじみません。また、この活動を継続的に推進していくためには、広く社会的信用を得る必要があることから、特定非営利活動法人の設立を申請するに至りました。
活動内容
メディカル指南車では、医療に関わる大学や企業の研究者が様々なアイデアを持ち寄り、患者と医療者をつなぐしくみを生み出し、広く社会に貢献できる事業運営を目指しています。
「画像診断」分野
「画像診断」分野では、胸部/腹部X線、腹部超音波、上部内視鏡などの画像診断知識ベースを開発し、賛助会員へのライセンス提供を実施しています。また、胸部X線画像診断においては画像診断知識ベースを活用した画像症例データベースの開発も行い、これらを応用したシステムを提供しています。
「ヘルスケア」分野
4疾病(「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」)における早期発見や予防・生活習慣の改善を支援するために、まずは「糖尿病」に焦点を絞り健康支援知識ベースの開発を行っています。近い将来、健康支援知識ベースのライセンス提供や、健康支援のためのサイト構築を行っていく予定です。